SHE LOOK

きみになりたい

えいくらななと握手してきた

ほんの数十分前にえいくらななちゃんと握手をしてきました。嫁には昨日の夜に「急に仕事が入った。そんなに時間はかからない。」と言って、仕事も本気、家族も本気なビジネスマンのようにしてきました。
今はとにかくもう顔が火照り背筋が泡立ち右手の感覚がなく、握手後はどうしていいのか分からなく、見たくも無い服屋を見たり、飲みたくも無いのにカフェに入り即思い直して店を出たり、渋谷をリアル徘徊してしまい、このまま岐路についても明らかに挙動不審、意味不明で様子のおかしい基地外が家に入ったところですぐばれてしまうのは確実な情勢というのもあり、とりあえずネットカフェに駆け込んだ。これをキーでたたいている間、極度の緊張だったためか、普通に右腕だけつりながら書いてます。
まず今回のことを経緯から話すと、えいくらなな氏による初のフォトエッセイが本日発売で、渋谷リブロにて握手会+サイン本販売というのがあったわけです。えいくらななちゃんのブログにてその事を知り、即渋谷リブロに「えー、あの、えいくらななさんのサイン会ってまだありますか?」と聞いた。大体なんて言っていいか分からない。榮倉さん?それはいかにもビジネスライクでもあるし、逆になんかちょっとした知り合いを呼ぶような感じで微妙に近い感を出してキモい。榮倉奈々ちゃんは言わずもかな成人としては破綻していると思う。なので100%気持ちのよい呼び方ではないがえいくらななさんと呼んだ。ひらがな的な発声をすることで少し和らげたつもりだが、店員は汚物処理に慣れているJRの駅員よろしくげろに防臭の粉をかけるように俺の気持ちは少しも分からないような慣れた口調で「あーもうないんですよー。」と言った。糞が。確かに本人のブログ告知を見てからなんて相当な素人であって、自分が悪い。
ということで早速ヤフのウォッチリストに10件ほど入れた。しかし、一応一家を支えている主でもあるし世帯主ではあるわけだから、昨日まであれやこれやと自分に言い訳というか自制を効かせていた。が、昨日NHKで明日から始まるちりとてちんの後番組の瞳の10分ダイジェストを見て、こんなチャンスをむざむざと見送ってしまう自分は本当に馬鹿だと思ったし、やらずに後悔よりやって後悔だよ!という岬太郎君の声が振ってきて、俺に落札をさせた。さすがのナイスアシスト。
で、当日の今日は、整理券を受け取るために新宿に行き、そして何をすることも無くすぐに渋谷へ舞い戻る。13時からのスタートで、30分前にリブロに着き、10分ほどトイレに閉じこもりリラックス&精神統一をする。というのも、普段は30分間本屋をあてもなくうろつくのは難儀なことではないけれど、というかむしろ至福の時間ではあるけれど、30分後にはあのえいくらななをリアルに目の前にするどころかお話もしちゃうし手も握っちゃう未来が決定しているわけで、そんな精神状態で30分も持つわけは無いこともあったし、もっと言うと見るからに握手会目当ての人間たちがそんな精神状態でうろついている様子は容易に想像できて、そんなおそらくあまり健全でない男子たちと同じ空間にいたくないというか、俺と、お前らとは、決定的に全然違う、と思い込みたい自分もいたし、まさしくこの瞬間はえいくらななちゃんに恋している自分なのにもかかわらず、え?えい、榮倉?奈々?あー、あの最近なんかテレビに出てる子ね、といったようにまるで興味が無いようなそぶりで振舞おうとする自分がいて、とりあえずそんな自分が居たたまれないこともあってトイレに閉じこもった。
その後リブロの店自体はイベントスペースがあるほど大きくは無いので、予想通り非常階段に並ばされた。こういう経験は豊富ではないにしろこういう人生なのでまったく無いわけではないので、素直に並んだ。が、想像以上におっさんばかりでちょっと凹んだ。ハローでは明らかに人間として終焉して第3形態に移行済みの方々が非常に多いのですが、えいくらななちゃんはセブンティーンという女性誌モデルでもあったし、CMや映画にひっぱりだこ、何より朝の連続ドラマ小説の主役さんでもあるわけで、もうちょっと、こう、明るいというかオープンな雰囲気で女性の比率も高いものかと思っていたけれど、別に何のことは無い、禿、中背中肉、ネルシャツ、リュック、ランパードのスニーカー、たまに紛れてるビジュアル系、PICO、モンハン2などが大半で、そこに申し訳程度に女性の方がいるという、いつもとなんら変わらない光景が広がっていて、そして自分もそこの一員でした。
イベントといってもトークイベントというものは無く、個別での握手+お話を粛々と行っていくスタイルのイベントのようで、階段に並んでいる列の進み方がやけにリアルで、早くも無く、遅くも無い。リブロは地下1階で僕は6階まで登って並んだわけだけど、つまりはゴールは地下1階であり、階を降りていくごとにリアルえいくらななちゃん、つまり世界で一番かわいいほやほや20歳がいるわけで、自分を含めたすべての人間で作る空気感というかまとったエアーが階段を下る毎に落ち着かないものになってきて、いよいよ肉眼でえいくらちゃんを捕らえたときには、テレビで見ているあの子が目の前にいる!という事実を頭では理解していても自分ごとに置き換えられなくなり、そこからふわりと中に浮いたような状態になってしまった。ふわりと書くとたいそうきれいな表現だけれど、それは多分ぬらりとかぬめりとかそんなんだったんだと思う。
そこからは握手のスピードを把握することができるわけだけど、今まで経験した高速握手からは想像もつかないくらいゆっくりで、後ろから流されるという概念はそこにはなく、むしろえいくらちゃんの可愛さの勢いに負けた奴こそ自分から流されていくように見えた。そして、それは敗者であったと思う。逆に強者は、何を話してるんだか分からないけれどやけに長く、水流の流れの勢いとか引力とか磁力とかそういうのをまるで無視して超越したような存在になっていた。が、それはそれで、多分内心えいくらちゃんは早く流れろやこの禿、とまでは思わないにしても(天使だから!)、長いなぁくらいはやんわり思ってるだろうから(天使のえいくらちゃんでも)、簡単に言うと短すぎず長すぎず、へたれすぎず粘りすぎずをモットーに望もうと思った。
そんなことを考えているうちに、もうあと1,2人で自分の番になってしまい、具体的にはいろいろ考えてこなかったというか、いつも失敗するいわゆる無策の状態であったんだけれど、幸い明日から始まる連続ドラマ小説「瞳」(絶対見ろよ!)というおいしい食材があって、それはおそらく前の数百人、後の数百人からの口からも聞いたことだろうけれど、いきなり「かわいいですね」とか「ずっと好きでした」とか言ってしまうと、まずえいくらちゃんは笑いながらも困ってしまうだろうし、もしかしたら困るどころかその言葉を聴いた瞬間思考停止して「ありがとうございますー」モードに入ってしまうのは容易に想像がつくし、明日から始まる大仕事のドラマの話はおそらく何回話しても少なくとも嬉しい気持ちにはなるだろうし、そこからえいくらちゃんともしゅがまさしく会話をした、言葉のキャッチボールをした、笑いながらおしゃべりをしたという歴史的事実を残そうと思った。
自分の番。目の前にえいくらちゃん。おおおおおおおおおお!!!!!顔ちっちぇー!!!!!髪の毛なげーというかさっらさら!!!!なにこの可愛さは!!!!!そして、えいくらちゃんは背が170cmと高くて177cmの自分とはあまり目線が違わずに、マジ正にこの眼前にえいくらちゃんがいて、なおかつ黒目と黒目の焦点があっちゃっていて、それは世間で言う見詰め合っているという状態になってしまっていて、意識が飛びそうになったんだけれど、松浦のときには何十万も出してハワイに行って意識が飛んだという大失態を冒したので、その高い勉強代は無駄にはしない!という強い意志からぎりぎりのところで踏みとどまった。
あと握手が長い奴でもそういう奴に限って自分が一方的に話をして、えいくらちゃんがうなずくとか、そうなんですかーとか、ありがとうございますーとかだけで、はっきり言ってろくな話はしてなかったので、自分の中ではそいつらはただ単に時間軸に対してのみ価値観を持っている人間と下に見た。俺はえいくらちゃんとお話がしたいの!ということで、会話というのはキャッチボール、質問する、それに答える、そこから広がる、これが会話の基本であって、一方的に話すならモニターにでも話しかければいい。
えいくらちゃんを目の前にして挨拶をした後にまず手を握る。手を握るとかマジでキモくてごめんなさいなんですが、今回のイベントがそういうシステムになっていて、逆に手を握らないほうが感じが悪いというか変人というかむしろ怪しまれてしまうので仕方なく手を握ったわけではもちろん無く、喜んで手を握りましたごめんなさい。そして「あしたからの瞳楽しみにしてます!」と入念に歯磨きした白い歯を出し(先週全部の歯の治療が終わったばかりのほやほや)にこやかに話した後、「あとドラマでここを見てほしいって見所はどこですか?」と聞いた。文章で読むといたって普通の言葉に聞こえるかもしれないが、別に口に出してしゃべってもいたって普通の言葉です。ごめんなさい。それを聞いたえいくらちゃんは、
『えー?見所ですかー!?』と考える。この考えるえいくらちゃんの顔!!!!!!!SUGEEEEEECAWAEEEEEEEEEE!!!!!!!!!そして『じっちゃんとのやりとりかな?が、面白いと思います!』との答え。そこまでで多分2,30秒だと思うんだけれど、はっきりいって今思い返すとやはり意識はお空へ飛んでたような気もするので、よくわかりませんが、本当に幸せでした。本当に幸せでした。
そこから今に至っているわけですが、明日から始まる『瞳』。えいくらちゃんとじっちゃん(西田敏行)との掛け合いを楽しみに見てください。そして、えいくらちゃんとじっちゃんが掛け合ってるときは、えいくらちゃんともっしゅちゃんがお話したんだなぁと言う歴史的事実もその都度再認識することもお忘れなくお願いします。
生まれてきてごめんなさい。