SHE LOOK

きみになりたい

フレッシュレモンと握手してきた

「ちょっと会社に忘れものしてきたから」

と家をでたのが朝8時。普段は、、、というより昨日は11時に起きるような休日を過しているのに、きっちり7時に起きて顔を洗い、髭を整え、香水を耳うらにふたつ振りかけて、それで忘れ物を取りにいくという不自然。ここから今日という日が始まりましたよね。
会社に忘れ物をしたというのはノン=フィクション。何しろ会社に今回の握手参加券、納品書、CD3枚、誰だか分からない生写真3枚を置いておいたのですから。家になんて置き場所があるわけがないだけでなく、見つかった時にはそれは100シーベルト。会社に置くのも相当リスキーですが、社会的な死なだけで大分マシなわけです。この日曜日の誰もいないオフィス街にある会社に、アイドルちゃんの握手参加券を取りにだけ行くという情け無さ。これはモチベーションの燃料になりうるものです。
国際展示場駅のホームに降りる。電車から降りる降りる黒い影。国際展示場という名に相応しくない昭和的な駅舎から、第何使徒ですか?というような国際展示場まで黙々と続く単なる羅列。その列にまずは参列し、少なくとも周囲に舐められないような雰囲気をかもしだし、つまりヘッドフォンで音楽聞きながらうつむいて視線を合わせず前に進むことですが、そんなことをしていたら続々と建物に入り、ぐんぐん進み、あっという間にイベント会場へ。潔いまでのそのままのコンベンションセンターの空間。繰り抜かれただけ。そこにいわゆるヲタクの方々がたむろしたり、座り込んだり、ひとりで悦に入っていたり、おまえ何しに来たんですか?という位爆睡してる人など様々な人間模様が見られたわけですが、全体的に年齢層が低く、生写真鎖かたびら、法被、異臭、うすら禿頭皮死亡、80代じじいなどはまったくおらず、全体的にしゅっとしている。しゅっと。但しね、その分覚悟が足りないように感じるわけで、きっと精一杯のお洒落してきてるんだろうけれども、どうにも栃木辺りにいそうだったり、サークルデビューし損ねたファッションだったり、あと何かエグザイルのように坊主に爪痕入ってる率が高かったり、何と言うか納得行かない。明らかにおっさん成分が足りてない、というか破綻してるおっさんから何かしらのPowerを頂いてた過去の事実に驚いたりもした。
と、毒づいてるのはきっと自分の心に余裕が無いわけで、それもそのはず、ヲタがたむろしてる空間のすぐ前方には数十人のアイドルが待ち構えてわけですよ。この同じ空間、同じ高さにアイドルがいるという事は以前までは考えられなかったことで、その圧倒的事実に慣れ切っている状態に恐怖おののいていたというか、非日常ではない日常感はなんなんすかこれ。ともかく不満を言ってる暇はないので、市川美織という札を探し列にジョイン。極めて事務的に本人認証を受け、列は進む。フレッシュレモンがAKBで最もかわいいという事実は揺るがないんですが、何故か短いんですよね、列が。10人もいないわけ。こんな先見の明というか現実美さえ理解出来ない烏合の衆の集団なら、そりゃ日本も衰退するわって話ですが、日本の衰退はともかく心の準備とか何もできてないわ!そして、握手会の常識でもある仕切りが全く無くてですね、つまりはもう目の前にレモンちゃんがいるわけ。れもんちゃんれもんちゃん。小さすぎて遠近法を丸無視!なにそれ!そして、いよいよ近づいたところで、頭の良い俺はsystemを把握。お兄さんにチケットを渡す。そのお兄さんが枚数をみて時間をカウント。1枚なら10秒、2枚なら20秒、MAX3枚なら30秒(未知システム)、時間5秒前になったら「間もなくです!」との掛け声をかけ、それに反応していわゆる剥がしが、ヲタを剥がす。そりゃ剥がすわなって感じですが、こちとら10秒でも長いんですよ。そして一人前が30秒ヲタで、会話までは聞こえないけども、すげー雄弁に話してるわけ。しかも30秒も!その絶望的実力差にあ然としてたら、黒い線までドゾーって言われて、次ですドゾーって言われて、フレッシュレモンとご対面。
「こここここんにちはー」『こんにちはー』「ああのあのはじめてで、なにを話していいのか、わわからなくて・・・」『えーそうなんですかーわたしもですー』(間もなくです!←しねやおらああああ)「あ」『じゃあ今日は楽しんでいってくださいねー』



完全にヘタレた!ヘタレたよ俺!無策はホントだめ!ダメ絶対!何なんだろうね、この学習の無さは。AKB自体にまったく興味がないわけですから、予備知識も、会話の糸口のほつれすらないわけで、さらに客観的に一番かわいいアイドルちゃんがいるわけですから、そりゃ俺が悪いですよ。でもモッシュとレモンが手を握り合ったファーストコンタクトを現世に残したことは、事実として残り、バタフライ効果できっとみんな幸せになれるんでしょうが、万一嫁バレしたらフレッシュレモンが一番なんかヤバイ自覚はあるわけで、取りあえずキーを叩いてる今も背後は10秒おきに振り返っている俺がいますが、とにかくフレッシュレモンは人外です。頭囲が1歳並の45cmというのも納得できる小ささ。ただの子どもサイズということとはまったく違い、148cmにもかかわらず長い手足、3歳児と同じくらいの顔の小ささ。ミニマムなのに圧倒的にモデル体型なんですよ。これ、時代が違えば宗教的にあがめられるか、親に捨てられるか、キチガイに飼育されるかって言うレベル。とにかくファーストコンタクトは終わらせた。
ここでAKBの大ヴェテランid:sigeimpactさんに合流。彼と知り合ったのはもう8年とか9年前なんですが、今では屈強な篠田麻里子様ヲタクなので、素直にいろいろとアドバイスをいただいた。『レモンちゃんは、何千回でもフレッシュレモンになりたいの~を全力でやり抜くと言っている』『メンバーはおそらく私服で来てるから』「マジで!」『そうマジで!だから話すことにつまったら服を褒めればおk』といった感じで。それもそのはず、「とりあえず山本彩ちゃんと明智光秀について語れたからヨシとする。」とか書いちゃう人だから…。どういうことだよ…ベクトルが分かんねーよ…。
ともかく偉大なる先人のアドバイスを素直に実践するために、2回目にして最後の握手の列に並ぶ。もう以下は省略しますが(と言っても、レモンちゃんの隣の女の子の列がまったくのゼロで、レモン列に並んでるおっさんから「じゃんけんしよ!」って絡まれてるのには涙が出た)、おれまであと3人。俺の中で会場に来るまで決意してたことがあって、それは「フレッシュレモンになりたいの~」はお願いしない。なぜなら消極的すぎるし、やってもらってる間は俺はどうしたら良いか分からない、それに後ろで待ってるヲタからは完全に若葉マーク扱いされる屈辱。やる理由がないと思ってましたが、大先生さまの「固く行っとけ」「事実は事実として残しとけ」というありがたい助言をそのまま実践することに決めた。そして俺のターン。

「ここ、2回目に来ちゃいました!」『こんにちはー!』「ああ、あの、あれやってください!!」『??…!! 『フレッシュレモンになりたいの~(高速)』』「あ、ありがとうございます!」『バイバーイ!』


はじけるレモンの香り!なんでやったんだろうという後悔の念と、それを上回るレモンちゃんのかわいさ!そして人外!はじける俺のレモン!もうよく分からない!人生経験値は上がったが人としては落ちたよ!落ちた!はい死んだ!